星三昧

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zoom RSS 星景写真に関する考察(21)

<<   作成日時 : 2018/04/26 06:44   >>

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当方が隔月で担当している『ニコンホームページ、Enjoyニコン星空案内の星空写真』が昨日、当方の撮影画像に更新されましたので、その画像紹介と星景写真に関する考察を更新いたします。

画像


データはURL:http://www.nikon-image.com/enjoy/life/stars/1805/参照ください。


本日は、「木こりのジレンマ」についての考察です。

「木こりのジレンマ」という逸話をご存知でしょうか。
木を切るのに一生懸命で、刃先がボロボロの斧を使っている木こりに対して、通りがかった旅人が「なぜ刃を研いで効率を上げないの?」と尋ねると、「木を切るのに精一杯でそれどころじゃない」と返事を返すというものです。

星見遠征地で、星空写真を愛好するビギナーの方々に、この「木こりのジレンマ」状況を見かけます。

具体的には「長焦点撮影用赤道儀の極軸合わせで、朝までセットアップに手間取るケース」や「星景で短時間ガイドするポータブル赤道儀のセットアップに長時間を要するケース」等を多々見かけます。

『長焦点で星雲・星団画像を得る撮影システム』、『星景画像を得る短時間ガイド撮影システム』等、撮影対象別の撮影システムには「根拠」と「意味」が必ずあります。

そして、ビギナーの方々は撮影システムの「根拠」と「意味」の理解が浅く、「木こりのジレンマ」に落ちいっていると考えます。

つまり、一つ一つの撮影システムの「根拠」、「意味」を正しく理解して、撮影のムリ・ムダ・ムラを排除し、現実の「制約条件」との組み合わせで『根拠ある撮影』、『根拠ある撮影システム』が構築されてないためと考えられるのではないでしょうか?

そこで、本日は当方が構築している星景撮影システムの「根拠」と「意味」について考察いたします。

まず、自分がほしいものの意味を考えると『ほしいものは「高品位画像」であり、「高級撮影システム」では無い』と云う考えに至ります。

現実の制約条件(資金面)で「高品位画像」を得るための優先順位を決めると高解像度レンズ>高解像度カメラ>三脚>ポータブル赤道儀の順となります。

優先順位の高い高解像度レンズ、高解像度カメラを追及していくと固定撮影で星を点像に写せる許容露出時間内の露出で十分な表現ができることが分かり、『ポータブル赤道儀レス』の考えに至り、これが『ポータブル赤道儀レス』の根拠になっています。

そして、「固定撮影で星を点像に写せる許容露出時間内の露出」画像を星基準で加算平均合成することで、ポータブル赤道儀で短時間追尾した画像と同等品位が得られることも根拠となります。

この他にも星景撮影おいてはロケ地によって撮影場所が数メートル変わるだけで景観がダイナミックに変化することがあり、この数メートル移動するたびに反復したポータブル赤道儀のセットアップの非効率性、システム全体が重くなる非効率性がポータブル赤道儀を使用しない根拠になります。

また、ここに挙げたセットアップの非効率性、システム全体が重くなる非効率性はフットワークが悪くなり撮影機会を損失することにつながります。

例えば山の天気は変わりやすく、特に南北に伸びた山の尾根では東面と西面で天気が急変するケースがあります。

具体的には、急に西風に変わる時、西面がガスに覆われ、東面は快晴と云うことが多々あります。

このケースで、運悪くガスに覆われた西面で撮影していた場合、数百メートル離れた東面に移動するフットワークの有無で釣果が大きく変わるケースが有ります。

具体例に挙げたように撮影機会損失は星空写真に対するモチベーション低下につながり、星空写真愛好の持続性に影響をもたらし、星空写真愛好家の人口減につながっているのではないでしょうか?

当方、「木こりのジレンマ」を反面教師に『根拠ある撮影』、『根拠ある撮影システム』を追求して行きたいと思うきょうこの頃です・・・。





尚、今回の考察は、あくまで個人的な考察の1事例で、『ポータブル赤道儀』を否定するものではありません。ご理解のほどお願いいたします。



星景写真に関する考察(20)
URL:http://05401218.at.webry.info/201804/article_3.html

星景写真に関する考察(19)
URL:http://05401218.at.webry.info/201801/article_6.html

星景写真に関する考察(18)
URL:http://05401218.at.webry.info/201711/article_4.html

星景写真に関する考察(17)
URL:http://05401218.at.webry.info/201711/article_2.html

星景写真に関する考察(16)
URL:http://05401218.at.webry.info/201711/article_1.html

星景写真に関する考察(15)
URL:http://05401218.at.webry.info/201710/article_13.html

星景写真に関する考察(14)
URL:http://05401218.at.webry.info/201710/article_9.html

星景写真に関する考察(13)
URL:http://05401218.at.webry.info/201707/article_4.html

星景写真に関する考察(12)
URL:http://05401218.at.webry.info/201611/article_20.html

星景写真に関する考察(11)
URL:http://05401218.at.webry.info/201607/article_10.html

星景写真に関する考察(10)
URL:http://05401218.at.webry.info/201603/article_4.html

星景写真に関する考察(9)
URL:http://05401218.at.webry.info/201603/article_3.html

星景写真に関する考察(8)
URL:http://05401218.at.webry.info/201603/article_1.html

星景写真に関する考察(7)
URL:http://05401218.at.webry.info/201511/article_3.html

星景写真に関する考察(6)
URL:http://05401218.at.webry.info/201507/article_10.html

星景写真に関する考察(5)
URL:http://05401218.at.webry.info/201412/article_4.html

星景写真に関する考察(4)
URL:http://05401218.at.webry.info/201208/article_7.html

星景写真に関する考察(3)
URL:http://05401218.at.webry.info/201208/article_6.html

星景写真に関する考察(2)
URL:http://05401218.at.webry.info/201208/article_5.html

星景写真に関する考察(1)
URL:http://05401218.at.webry.info/201208/article_4.html





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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。
本記事で書かれている、”フットワーク軽く高品位画質を”というところに以前より惹かれており、こちらのブログに掲載されている写真やデータを参考に見様見真似で星景写真を撮っている初心者です。
差し支えなければ一点ご教示頂きたいのですが、コンポジットする枚数についてはどのような考察を経て決定されていますでしょうか。
短時間露出と言えど、星基準のコンポジットですと枚数が増えると(累計露出時間が増えると)地上景が流れると思います。
掲載写真を見ていると、一般的に星が流れずに見える許容時間の2倍程度の累計露出時間になっているようにお見受けしますが、そのように真似をしてみても自分の場合、地上景のブレが大きくなってしまいます。これは私のコンポジット精度が悪いのでしょうか。
ちなみにコンポジット処理はphotoshop elementsを使用して手動で位置合わせをしております。

初めてのコメントでいきなりの質問であり、大変失礼な事かと思いますが、コンポジット枚数に関する考察が以前より非常に気になって仕方ないため質問させて頂きました。
以上、長文・乱文で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
アストロギドラ
2018/04/27 22:16
アストロギドラさん こんばんは

共感のコメントありがとうございます。

さて、星景写真の星基準加算平均合成に関する質問の回答は次の通りです。

地上風景のブレについてですが、赤道義追尾ではないので画面中央は点像でも周辺部は星像が流れる(日周運動の様に周辺部が回転したような流れになります。特に広角レンズが顕著に現れます)のに加えて、レンズの歪曲収差、コマ収差が付加されます。

したがって、地上風景のブレは東西南北の撮影方向、タテ構図、ヨコ構図で異なりますし、またレンズによって歪曲収差、コマ収差が異なりますので、コマ数を多めに撮影し、加算平均合成時に「地上風景のブレ」、「周辺部の星像」の状況を見ながら合成枚数を決めています。

まとめると『地上風景のブレ』は、「撮影方向」、「構図」、「レンズの歪曲収差、コマ収差」の複合要因になります。

対策は、コマ数を多めに撮影し、加算平均合成時に臨機応変に合成枚数を決めるのが良いかと思います。

また、「photoshop elements」は使用したことが無いのでよくわかりませんが、画像処理ソフトの影響はないと考えます。

今後もよろしくお願いいたします。


くまくま
2018/04/28 01:34
丁寧なご回答ありがとうございます。
出力を確認しながらコンポジット枚数を調整する旨、納得しました。

当方、山岳地での撮影が多いため、ポータブル赤道儀レスを実践されているこちらのブログが大変勉強になります。
こちらこそ、今後もよろしくお願い致します。
アストロギドラ
2018/04/28 11:29

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星景写真に関する考察(21) 星三昧/BIGLOBEウェブリブログ
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